【行けば役に立つ】

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「今行くと迷惑なので、勝手に行ってはいけない」・「今が一番きついときなので今行かなければいけない」
このような気持ちが交錯したり、福島原発の恐怖がございますので、安全の確保ができていない状況です。
緊急時原子力関係のページ→http://kinkyu.nisa.go.jp/

経験がなくても避難所に行けば、必ず役に立ちます。信じられないほどの仕事量が山積になっています。
私も不眠不休で活動しておりました。

【被災地に自分が行って手伝うこと】
【ボランティアの種類】

 ボランティアの立場が大まかに3つに分かれます。
 ①被災ボランティア=被災ボランティア被災者の中から立ち上がった地元出身のボランティア
 ②近隣ボランティア=被災近隣地区から来たボランティア(隣町など)
 ③外部ボランティア=まったく被災していない地区(西日本)から来たボランティアなど 

支援内容による区分
・食料・支援品などを持っていく (炊き出し) 
・現地に行って、避難所運営を手伝う
・現地の被災者の復旧活動を手伝う
・安否確認代行
・運搬・移動の手伝い
・バイクによる避難所間や自治体間の伝令
・子供たちのケア、介護、理容、歯科、マッサージ、演劇・コンサート・紙芝居などの特殊活動
・企業として、重機や配電インフラ整備など
・保険・医療の専門家
に分けられます。

【ボランティア期間による自分の食料品の考え方】
・短期  数時間~3泊程度 →自分の食事は持っていくこと パンやおにぎり、レトルトのおかゆなど
・中期  4泊~2週間 →2-3日分は持っていくが、後は、被災者の人と同じように食事を摂る事になる
・長期  2週間以上→2-3日分は持っていくが、後は、被災者の人と同じように食事を摂る事になる
・滞在  数ヶ月単位で行うボランティア 最前線にいくよりボランティア受け入れ側の働きを考える→ノートPCなどが役に立つ
・通勤  被災から復興した自宅から毎日避難所に通勤して運営を手伝う 昼は弁当を持ってきて夜は自宅に帰って食べる
      (炊き出しなどは、あまったらもらう)

・個人で直接行くパターン
・団体に所属して団体が一時的に行くパターン(大学サークルなど)
・団体が特定の避難所に数ヶ月間定数を送り込むことを決めて、その避難所に順次送り込むパターン
・企業として、関連企業を支援するパターン
など

最新のキャンプ用のキッチン用品で、避難所のみんなから見える位置で自分の分を調理して食べるなどは、
もってのほかです。(そんな人がいます) TV局にもこのタイプがいます。

色々なボランティアがいるが、長くいる人の方が、避難所のことなどを理解し役柄が増え、
指示する立場になることが多いので、先にいる人の指示に従う方がよいと思います。
避難所では仕事がない時間もあります、そんなときは、被災された方の自宅を片付けるお手伝いなどがあるかと思います。
不自由な方の代わりに安否確認をする人たちもいます。

被災現場へは、立ち入り禁止で入れない場合もあります。絶対に警察や消防、自衛隊の指示に従ってください。

避難所から出る時は、必ず誰かに連絡してから出ること 居なくなると非常に心配です。(実際そうでした)

【自粛】
現時点では、人手不足ですが、原発の安心が保障されると ボランティアとして大勢被災地に入り込むことが考えられます。
そうすると、大混乱が生じます。行政の判断やニュースに耳を傾けましょう。
しかし、行政にしても、このような災害に対してプロではありません。采配が正しいとは限りません。
支援者が多くて困る地区もあれば、まったく人が足りずに困る地区もあります。
現地のボランティアセンターに情報を提供できない避難所も存在します。

【保険】
事前にボランティア保険に加入することをお勧めします。
(怪我などはボランティア保険が270円~720円で加入で1400万円~2000万円の保証)
http://www.fukushihoken.co.jp/
http://www.fukushihoken.co.jp/pamphlet/volunteer.pdf

【個人的な持ち物】
名札をつける(首からのぶら下げ式ではなく、安全ピンで留めるタイプが良い)
オレンジ色のスカーフなどを首に巻き 専門家ではなくボランティアを表明する
チョッキやヘルメットで完全装備をすると、専門家と間違えられやすい。
自分の分だけ、非常用食料を持っていく。火を使わないものに限定。
(カップめんなど暖かいものを食べていると嫌われ、炎は恐怖感を与えます)
避難所でおすそ分けをもらえる時は、遠慮せずにもらう。(結局余ったものは、捨てるので)
炊き出しがある場合、被災者の後に並ぶように心がける。

【持ち物として持っていった方が良いもの】
◇衣服(基本1週間は風呂に入らないような想定)
 →長靴か、なるだけ動きやすいスニーカー
 →雨具(かっぱ)
 →軍手
 (厚手のゴム手袋の下に軍手、さらに下に医療用の薄い手袋)
  →手が洗えないでも食事が出来るように。
 →はちまき
 →靴下、ズボンは濡れるので、着替え必要。

◇食料
 梅干し入りおにぎり10個程度 又は、レトルトのおかゆ そのまま飲みこめます。
 →人にはいくら渡しても足りません。自分用が精一杯です。
 →火を使うもの、水を使うものは基本邪魔になります。
 →動くことを前提にしているので水分は必要です。
  出来ればポカリなどのスポーツドリンクの粉を持って行ってください。
 →塩分の摂取が必要になります。塩も携帯してください。
 →イリコなどは栄養と塩分の両方がとれます。

◇情報・連絡のためのツール
 →オレンジのスカーフ:有志として働く意思の表明
 (出来れば反物で手でちぎれる長いものを配るとよい)
 →名札 首から紐でさげるタイプはダメで、安全ピンで胸につけるタイプが有効
   (どこから来たかと名前をひらがなで) 

 兵庫県
 やまぐち
 
 →クリアファイル、ノート、紙、マジック
  活動の記録や、見回りが済んだとかを伝えれるようになど。
 →ホイッスル
 →名刺

◇備品
 ガムテープ、輪ゴム、ゴミ袋(あるだけ使える)
 懐中電灯、ポケットティッシュ、サランラップ ウェットティッシュ
 万が一の時、身分が分かる物、家族の写真

政府のボランティア担当が辻本氏のようです。何らかのニュースが発信されるかと思います。

【支援物資】
●支援物資 西宮市受付窓口開設  各市町村でも受け付けている模様
http://www.nishi.or.jp/homepage/tohoku_shinsai/shien_0006.html

なお、受付窓口での物資受付・仕分け作業のボランティアも同時募集しておりますので
そのような活動もあるかと思います。 各自治体で、支援物資の希望リストも違うようです。
※絶対古いものを送ってはいけません
個人で直接送ることではありません。団体でまとめて送るようにしましょう。
WEBネットだけでなくテレビニュースに耳を傾け適切な情報に対応しましょう。

□ 地域・職場・学校などひとまとまりの単位ごとに集めて、品物別に整理し、数量をまとめる 
□ 段ボール単位で品物別につめる
□ 段ボールには品物・数量等を明記する(数量がとても重要です。)
□ ノートや鉛筆は喜ばれます。
□ 生モノは送ってはいけません
□ 古着の下着は最悪!絶対送ってはならない
□ 健康食品 青汁やビタミン剤など不要です。(嗜好品です)
□ 卵も要りません。
□ カンパンも要りません。のどが渇いて、食べれません。
□ レトルトの食品は良いが1000単位で送れないのであれば止めておく。
□ 綿棒・ウェットティッシュ
□ 野菜ジュース(便秘に効きます)

食品は、行政に任せて、それ以外の方が良いでしょう。

 ボランティアの心構え・ルール
私のいた神戸の避難所2300名でも落ち着きを取り戻したころにボランティアの人数が激減し困ったことを
覚えております。 技術者ではなく、物資の配給のお手伝いが足りないのです。
避難所として一番うれしいパターンは、

・県や市の教育委員会から1週間毎に3名ずつこの避難所に送ってもらうことです。
・ボーイスカウト○○県連盟から、毎週2名ずつA避難所とB避難所に送ります
・NPO法人○○は、毎日味噌汁を提供 この背後には、色々なボランティアさんが物資や人を工面する

避難所を運営コーディネートするボランティアにとって、ボランティアの人たちがいつまでいてくれるのかとても重要な問題です。

避難者にとっても、ボランティアの活躍は、勇気を奮立たせてくれる重要な役割をしています。

現場でのカメラ撮影
 プロフェッショナルな大型カメラには不快感を抱きます。
 カメラマンとしていくのなら、それなりの覚悟が必要です。
 ボランティアを受け入れる側としたら、「こいつ何しにきたんやろ」と思います。
 携帯電話のカメラで、申し訳なさそうに撮ることは自分の記録としても
 避難されている方との間を親しくする意味でも大丈夫かと思います
 いずれにしても避難されている方は、カメラも持っていないのでカメラの取り扱いには十分注意が必要です。

被災者の呼び方
 私は、「避難されている方」と呼んでいました。
 ボランティアの立場が大まかに3つに分かれます。
 ①被災ボランティア=被災ボランティア被災者の中から立ち上がった地元出身のボランティア
 ②近隣ボランティア=被災近隣地区から来たボランティア(隣町など)
 ③外部ボランティア=まったく被災していない地区(西日本)から来たボランティアなど 

この中で、③の人たちは言葉使いに気を使う必要があります。
①②③もわけ隔てなく支援活動に励んでいるものの、被災ボランティアの人は
住む家がありません。帰るところが、その避難所なわけです。
②と③の人は帰るところがあるわけです。

だんだん復興してくると、①の人たちは、避難所のことよりも自分の家族の復興に力を入れなければなりません。
③の人たちは、休日や有給休暇、学生の長期休暇を利用してくるので入れ替わりがはげしい
結局②の近隣ボランティアの人たちが、半年~1年と長期的にかかわりを持つことになります。

喧嘩も起こります。(私は色々な喧嘩の仲裁に入りました)
①長期間いるボランティアと後から来た短期のボランティアとの間(運営方法に対して)
②ボランティアと被災者(物資の配給の仕方など)
③被災者対被災者(土地の境界線など)
④夫婦喧嘩

この中で、③④は仕方ありませんが、①、②については、不要な喧嘩です。
自分が何のために行ったのか、支援の押し付けは無駄な喧嘩を生みます。

お酒 アルコールについて
少し安定してくると、飲みたくなります。また、避難している方もどこからか、手に入れて飲むようになります。
ボランティア同士仲良くなると、いっぱい飲むようになります。

タバコについて
避難所は基本的に禁煙です。 外に喫煙エリアを設けることになります。
もちろん、灰皿の近くには、消火用の水をおいておく必要があります。